2017年12月にクローズしたパリの名セレクトショップ「コレット」の閉店を追ったドキュメンタリー映画『COLETTE, MON AMOUR(コレット・モン・アムール)』が9月26日(土)、渋谷パルコ内映画館ホワイト シネクイントで公開される。
コレットはパリのファッションストリート、サントノレ通りに構えたファッションやカルチャー複合型のコンセプトショップのパイオニア的存在。1997年、コレット・ルソーと娘のサラ・アンデルマンが創業し、モードファッションだけでなく、ストリート、アート、ライフスタイルを融合した先進的な店作りで世界の小売りをリードした。
当時の営業中の様子。
日本でもその影響は大きく、ミキモトがハローキティとのコラボジュエリーを初披露、コム デ ギャルソンが共同テンポラリーストア「コレット・ミーツ・コム デ ギャルソン」を出店するなど敬愛されてきた。IMAも2013年にパリフォト期間中の「LUMIX MEETS BEYOND2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS」展の参加アーティストたちの作品を店内に展示し、サイン会を開催するコラボレーションしている。
しかしその4年後、コレット・ルソーの引退により惜しまれつつ弊店。コレット跡地には、サンローランがカルチャーを発信する「サンローラン リヴ・ドロワット」を出店し、コレットのDNAを継承するかのように写真展なども開いている。
サントノレ通り213番地に構えたコレット。アイコンはブルーのドットだ。
『COLETTE, MON AMOUR(コレット・モン・アムール)』では、ラッパーのカニエ・ウェストやファレル・ウィリアムス、現代アーティストのフューチュラ、ルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクターであるヴァージル・アブロー、サカイのデザイナー阿部千登勢など、世界で活躍するクリエイターがコメントを寄せる。改めてクリエイティブシーンに愛されたお店だったと実感させられる。
合わせて、上映地である渋谷パルコのストア「2G」では記念したポップアップストアが催される予定。同店は元ユナイテッドアローズの小木POGGY基史がディレクションするファッションスペースにナンズカのギャラリーを併設するなど、コレットにオマージュを捧げたかのようなコンセプトストアだ。上映期間中、コレットにゆかりのあるクリエイターによる限定アイテムがラインアップ。もちろんアイテムキュレーションにはサラが携わっている。サカイやメディコム・トイなどのスペシャルアイテムも注目だ。
上映は10月8日(木)まで。伝説的カルチャーストアの軌跡を見逃さないでほしい。
タイトル | 『COLETTE, MON AMOUR』 |
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公開 | 2020年9月26日(土)~10月8日(木) |
会場 | WHITE CINE QUINTO(東京都) |
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