マックスマーラがブランド創業70周年を記念し、7種のTシャツコレクション「7 for 70」を発売した。ボディを彩るのは、マックスマーラのアーカイブからセレクトされた7人のアートワーク。写真が載る3枚はどれもアイコニック。グラフィックが身近なTシャツをアートにアップデートしたカプセルコレクションに仕上がっている。
犬がマックスマーラのアイコン「101801」キャメルコートを着用したアイコニックな1枚は、擬人化された愛犬の写真で有名な写真家ウィリアム・ウェグマンのもの。少しノーブルでエレガントな雰囲気が香る。2001年、キャメルコート誕生20周年を記念し制作された1カットだ。
バレリーナが踊る写真は、2011年モスクワで開催された「COATS!」展のためにヴァレリー・カツバがボリショイ・バレエ団のプリンシパルを撮影した一葉。「101801」を着て踊るボリショイ劇場のアナ・ナカペトバとマクシム・スロフをフィーチャー。ストイックなバレエダンサーの肉体と柔らかなキャメルコートのコントラストが目を引く。
真っ赤なTシャツは、ルネサンス期のイタリア絵画に影響を受けたブリジット・ニーデルマイルがマックスマーラの「テディベア」コートで包み込んだ深紅のバラのブーケ写真をプリント。女性のセクシャリティを探求するニーデルマイルらしく鮮烈な印象を残す。
このほか、イラストレーターのフランソワ・ベルトゥが手掛けたブロックプリントやマックスマーラ2016年春夏ランウェイショーで注目を集めたブライアン・グリムウッドによるノーティカルをテーマにしたグラフィックなどのTシャツがラインアップ。
アワード「マックスマーラ・アート・プライズ・フォー・ウィメン」開催や創業地レッジョエミリアにある美術館コレツィオーネ・マラモッティ運営などアート活動を行っているマックスマーラらしく、どれも着るアートに仕上がっている。それぞれ42,900円。真夏の1枚にいかがだろうか。
