私設現代アート美術館「KAMU kanazawa(カム カナザワ)」に、5番目のスペース「KAMU tatami(カム タタミ)」が10月12日(火)にオープンする。
2020年6月の本館に続いて「BlackBlack」「Sky」「L」と3つのスペースをオープンしたKAMU kanazawa。2021年最初の新スペース「KAMU tatami(タタミ)」は、映像作品を中心とした企画展示スペースとして誕生する。町屋を改修して作られた展示空間は、町屋の個性を残しつつその中に作品を溶け込ませることで作品の魅力をさらに引き上げ、KAMUでしか体験できない鑑賞空間を作り上げた。またスペースの名前でもあるtatamiはその名の通り畳敷きで、座って鑑賞するなどリラックスして作品を鑑賞でき、街を回遊しながら作品を鑑賞する中で一息つける心地よいスペースになっている。
本ギャラリーの初回企画は、渡辺豪の「〈ひとつの景色〉をめぐる旅」を公開。渡辺は3DCGを用い、物質・光学的な法則から解放された動きや変化を見せるアニメーションによる作品を発表し、国内外で活躍している作家だ。2012年に発表されたこの作品は、作家が見た、いつもある物、いつもある光、それらが交わり生まれる景色を、3DCGアニメーションの映像作品として構成した作品。その景色は、時が経つとともに分解され、異なる時間軸で変化し、違う景色へと移ろう。2021年、私たちが当たり前と考えていた生活は失われ、どこに向かうべきかの答が出ない中でも私たちの日々は進んでいる。以前の私たちを取り戻したいという思いや、変わっていくべきだという気持ちが混在する中で、本作品のひとつの景色から旅が始まり到着する静かな時間を通じて、私たちのこれからについて考えるきっかけになるだろう。
タイトル | 「〈ひとつの景色〉をめぐる旅」 |
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会期 | 2021年10月12日(火)~2022年10月30日(土) |
会場 | KAMU tatami(石川県) |
時間 | 11:00~18:00 |
休館日 | 月曜(月曜が祝日の場合は営業) |
入館料 | 1,100円(全スペース共通チケット)/小学生以下無料(チケットの購入は広坂のKAMU Centerのみ) |
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