グッチが韓国を舞台とした広告キャンペーン「Dual Narratives: Honor the Visionaries(2つの物語:巨匠たちへの敬意をこめて)」をスタートした。グッチが韓国で展開する「Gucci Cultural Month(グッチ文化月間)」プロジェクトの一環で、コンセプチュアルアーティストのキムスージャ、映画監督のパク・チャヌク、コンテンポラリーダンサーのアン・ウンミ、ピアニストのチョ・ソンジンという韓国の文化芸術界を代表する4人をフィーチャー。
キム・ヨンホがモノクロのポートレートとして撮影。彼らの芸術的な歩みを新たな視点で描き出す。
キムスージャは変幻自在なアプローチで個人的なものと普遍的なものを融合させるコンセプチュアルアートの先駆者。絵画、インスタレーション、ビデオ、パフォーマンスといった従来のメディアを超越した表現で知られ、移民、離散、アイデンティティといった、極めて重要な社会政治的テーマに取り組んできた。
パク・チャヌクは現代映画の巨匠。カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した『オールド・ボーイ』をはじめとする復讐三部作が有名だ。作品の特徴は、道徳、復讐、救済といった複雑なテーマを詩的にかつ生々しく探求する。最新作『別れる決心』(2022年)ではカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞している。
アン・ウンミは、現代舞踏家。韓国の伝統的なシャーマニズムの要素とコンテンポラリーなパフォーマンスを融合させ、過去と現在をダイナミックに一体化させた新たなダンス表現を生み出している。
チョ・ソンジンは2015年にショパン国際ピアノコンクールで優勝し、若手ピアニスト最高峰の一人。名だたる交響楽団と共演、ホールで演奏する傑出した才能だ。
このキャンペーンの一環として、グッチはソウルの梨泰院にあるアートギャラリー Foundry SeoulとグッチのフラッグシップショップGucci Gaok(グッチ ガオク)で特別写真展「Dual Narratives: Honor the Visionaries」を10月29日まで開催している。この写真展では4名の内なる世界に迫り、彼らの作品の背景にある物語や制作プロセスに触れる。
Photos: Courtesy of Gucci