芸術と“女性であること”の関係性を探る、
ヴァンサン・フェラーネ『VISITOR』

パリの女性アーティスト17名をそれぞれのスタジオで撮ったシリーズをまとめた作品集がLIBRARYMANより刊行。

22 November 2018

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VISITOR

フランス人フォトグラファー、ヴァンサン・フェラーネの作品集『VISITOR』がLIBRARYMANから刊行された。

本書はアメリ―・ベルトラン、アポロニア・ソコルらパリの女性アーティスト17名をそれぞれのスタジオで撮ったシリーズを一冊にまとめたもの。17名はキュレーションの概念からは離れて女性であることを第一条件に、あるいはジェンダー研究の観点から選ばれている。

2018年現在、芸術学校では生徒の大半が女性であるというのに、芸術分野で活躍している女性アーティストは未だに少数派である。フェラーネは、神秘のベールに包まれた創作行為とアーティストの張りつめた精神状態やひたむきな姿勢を写真に捉えるためにその距離感を探った。

本書に出てくる女性たちは、典型的な「女性アーティスト」のカテゴリーには当てはまらないが、彼女たちがアーティストであるということはイメージに切り取られた制作プロセス、ジェスチャー、使っている道具、彼女たちの身体と制作中の作品との関係性を見ればおのずから明らかである。本書は、こうしたアーティストたちのポートレイトが持つ絶妙なバランスの上に成り立っている。

タイトル

『VISITOR』

出版社

LIBRARYMAN

価格

6,200円+tax

出版年

2018年

仕様

ハードカバー/215mm×275mm/104ページ

URL

https://www.twelve-books.com/collections/all/products/visitor-by-vincent-ferrane

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