ルイ・ヴィトンのフォトブックシリーズ「ファッション・アイ」から、国際写真フェアのパリ・フォトに合わせ、11月1日に新タイトル2巻が発売。ファッション・アイは、一人のファッション写真家による国や都市などを訪問した記録をまとめたルイ・ヴィトンらしい写真集。ヴィジュアルのみならず、写真家へのインタビューや批評的エッセイも収録。これまでヘルムート・ニュートン、ソール・ライター、日本からは篠山紀信らの写真記を刊行している。
今回発行される2冊は、アドルフ・ド・メイヤーによる『ファッション・アイ ジャパン』(税抜5,700円)とサラ・ムーンによる『ファッション・アイ オリエント・エクスプレス』(税抜5,700円)。ド・メイヤー(1868年~1946年)はヴォーグやハーパーズ バザーで活躍したファッションフォトのパイオニア。当時のファッション誌はイラストでスタイリングが紹介されていたが、1914年ヴォーグが写真を掲載。メイヤーはその一員として当時から参加していた。また彼は、アルフレッド・スティーグリッツが主宰する写真分離派のメンバーであったため、写真をアートととらえ、作り込んだ、幻想的な作品を残している。今回のファッション・アイでは1900年の明治の日本を訪れた際の記録を1冊にまとめ、京都の寺社、奈良の大仏、上野公園など我々にも馴染みの深い日本の文化財や自然を収録している。デジタル写真を見慣れた目には、繊細で絵画的なタッチが新鮮に映る。
一方、モード誌やコム デ ギャルソン、イッセイ ミヤケ、クリスチャン・ラクロワなどの時代を作ってきたファッションブランドのキャンペーンを手掛けてきたムーン。彼女は、パリからイスタンブールまでを繋ぐ名特急オリエント急行の旅の軌跡を記録。間にテキストがさしはさまれ、鉄道の旅の叙情感が高まる編纂となっている。
国内ルイ・ヴィトン ストア及び公式サイトにて取り扱い。旅と切り離せない写真。旅行カバンから始まったルイ・ヴィトンが届けるディスティネーションアルバムに浸ってみては?
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。