ありふれた風景の細部からにじみ出るポエティックさ、ロマン・ラプラード写真集『DISTANCES』

モダニズム建築を被写体にすることで、自身の美的感覚や写真を用いた言語を通してその「線」や「面」を写した。

10 April 2020

Share

DISTANCES

フランス人写真家、ロマン・ラプラードの写真集『DISTANCES』。

ラプラードは「Vogue Paris」や「Holiday」などの雑誌でグラフィックデザイナーとしてまずその活動を始めたが、15歳のときに感じた写真への情熱を捨てきれず写真家に転向。機微に富み見る者の好奇心を駆り立てる画面を作り出し、一見平凡で退屈なものの細部に焦点を当てることで独自のイメージへと昇華している。温かなトーンや構図の感性、自然光を利用したその作品は、AesopやRimowa、Mr Porter、Hermes、Isabel Marant など多くのブランドともコラボレーションを果たし、それぞれのブランドの魅力を写真で世に伝えてきた。

本作では、モダニズム建築を被写体にすることで、自身の美的感覚や写真を用いた言語を通してその「線」や「面」を写した。心を落ち着かせるような細かな描写やミニマルな構成、とらえた光は、作者が直近の5年間で多くの写真を撮ることで得たものであり、詩的かつ絶妙な絵を作り出している。

タイトル

『DISTANCES』

出版社

YVON LAMBERT

出版年

2019年

価格

5,800円+tax

仕様

ソフトカバー/215mm×290mm/92ページ

URL

https://twelve-books.com/products/distances-by-romain-laprade