イタリア人フォトグラファー、ジョヴァンナ・シルヴァの作品集。
ブラジル・モダニズム建築の父とも呼ばれるオスカー・ニーマイヤーは、1960年代初頭に、リビアの首都トリポリで開催されるはずだった国際博覧会の一部として巨大な展示センターの役割を果たす複合施設を設計した。この建物が建設された土地には、元々広大なオレンジの果樹園が広がっていた。現在この場所には、屋外劇場、コンサートホール、アトリウム、門、ヘリポート、宿舎など、15棟の建物からなる複合施設が廃墟として残されている。残念なことに、未来的なモダニスト建築を代表するこれらの建築物は、朽ちるがままに放置されてきた。技術的な問題やずさんな予算、1975年に起こったレバノン内戦が原因で、このプロジェクトが完成することはなかった。
作者はこの地を訪れ、残されたものを記録し、この場所の雰囲気や薄れゆく色彩や取り残された石材などを写真にとらえた。廃墟を撮った写真からは、かつてトリポリの建築の花形であったこの場所の壮麗さが伝わってくる。
タイトル | 『NIEMEYER4EVER』 |
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出版社 | |
出版年 | 2019年 |
価格 | 4,800円+tax |
仕様 | ソフトカバー/200mm×270mm/68ページ |
URL | https://ja.twelve-books.com/products/niemeyer4ever-by-giovanna-silva |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。