ルー・トーマス、ドナ・リー・フィリップス、ハル・フィッシャー作品集、1970年代の写真の歴史の中で3人が果たした役割を読み解く

12 January 2021

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THOUGHT PIECES 1970S PHOTOGRAPHS BY LEW THOMAS, DONNA-LEE PHILLIPS, AND HAL FISCHER

アメリカ人写真家のルー・トーマス、ドナ・リー・フィリップス、ハル・フィッシャーの作品集『THOUGHT PIECES 1970S PHOTOGRAPHS BY LEW THOMAS, DONNA-LEE PHILLIPS, AND HAL FISCHER』。この3人の作品を一堂に会した展覧会がサンフランシスコ現代美術館(SFMoMA)で2020年1月から8月まで開催され、本書はその公式図録として刊行されたもの。編集は同美術館写真部門のアソシエイト・キュレーター、エリン・オトゥール。

1970年代の初めにサンフランシスコで写真に革新をもたらしたトーマスは、1940年代から長くベイエリアの写真界でもてはやされてきた神秘主義的な考え方や主情主義に辟易し、コンセプチュアルアートや構造主義の哲学の影響を受けた独自の考えに基づく写真制作を追求した。フィリップスやフィッシャーをはじめとする写真家たちもトーマスに共感し、後にトーマスが名付けた1976年のグループ展のタイトル「Photography and Language(写真と言語)」を冠した運動に加わった。1970年代後半、3人は精力的に制作に取り組み、自身の作品制作に留まらずエッセイの出版や展覧会の批評から企画まで幅広く活動。また「NFS Press」としてトーマスの作品集『Structural(ism) and Photography』(1978年)やフィリップス編集による『Eros and Photography』(1977年)、フィッシャーの作品集『Gay Semiotics』(1978年)、『18th Near Castro Street x 24』(1979年)など数多くの出版物も手掛けた。本書はそれぞれの作品と相互の関係性、1970年代の写真の歴史の中で3人が果たした役割を読み解く1冊となっている。

タイトル

『THOUGHT PIECES 1970S PHOTOGRAPHS BY LEW THOMAS, DONNA-LEE PHILLIPS, AND HAL FISCHER』

出版社

MACK

出版年

2020年

価格

6,400円+tax

仕様

ソフトカバー/230mm×305mm/216ページ

URL

https://www.twelve-books.com/products/thought-pieces-1970s-photographs-by-lew-thomas-donna-lee-phillips-and-hal-fischer-by-erin-otoole