国立国際美術館で大規模個展(〜9月23日)が開催されている鷹野隆大の写真集『KIKUO』が、LIBRARYMANより出版された。
本書に収録されているのは、芸術の世界では無視されがちなスタイルの裸体を独特の描写で表現した「ヨコたわるラフ」(1997–2001)シリーズ。タイトルはヨーロッパの古典絵画によくみられる「横たわる裸婦」のパロディで、ソファベッドに寝そべるがっしりした全裸の中年男性「キクオ」がときに神々しく、ときに堂々と、しかし繊細にとらえられている。自らの美意識の可視化に長らく取り組んでいた鷹野は、キクオとの出会いに、その探求を放棄するほどの衝撃を受けたという。キクオはそれから10年にわたって作者の創作意欲を刺激し続けた。
タイトル | 『KIKUO』 |
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出版社 | |
出版年 | 2021年 |
価格 | 4,400円 |
仕様 | ソフトカバー/200mm×274mm/28ページ |
URL | https://twelve-books.com/products/kikuo-reclining-woo-man-by-ryudai-takano |