11 November 2021

唯一なるものが生まれる前の闇の時間、
映里『「饗宴 ── 愛について」1996-2000』

11 November 2021

Share

「『饗宴 ── 愛について』1996 ─ 2000」

映里「『饗宴 ── 愛について』1996-2000」が赤々舎より刊行された。

北京と京都を拠点に活動する国際的なアーティスト榮榮&映里(RongRong&inri)。本書は、映里(1973年〜)がユニットとして作品を発表する以前の1996年から2000年にかけて、単独で制作した作品群を収録している。

20年以上前、バブルが弾けた後の東京で写真を通してひたすら自己を見つめ、葛藤し、知り得るあらゆる技法を注ぎ込みながら制作された4つのシリーズ「セルフポートレイト」「MAXIMAX」「Gray Zone」「1999 東京」を、写真と愛を巡る尽きない問いの始まりとして、プラトンの『饗宴』になぞらえながら愛という観点のもとに提示する本書。いまだ闇から抜けきらない2021年に、自身の創作と生の道筋を改めて表し、なお生きることを肯定したいという思いが込められている。

タイトル

「『饗宴 ── 愛について』1996 ─ 2000」

出版社

赤々舎

出版年

2021年

価格

6,600円

仕様

ハードカバー/350mm×260mm/168ページ

URL

http://www.akaaka.com/publishing/inri-symposion.html

Share

Share

SNS