26 January 2022

白井晴幸写真集『Panorama』が刊行、時間の変容からコロナ禍の動静を写しだす1冊

26 January 2022

Share

Panorama

写真家・白井晴幸の写真集『Panorama』が2022年1月に刊行された。

白井は東京を拠点に活動し、技法の創造からはじまる奇術的ユーモアと幻像を寓意する写真哲学を指針として制作してきた写真家。これまでにユニークな技法やシチュエーションを作り出す独自のアプローチによって、写真の新たな可能性を考察してきた。

「Panorama」は自身で改造した35mm一眼レフカメラを使用して撮影した作品であり、本書ではそのスリットカメラの技法を用いて2019年末〜2020年末の間に東京をスナップした写真で構成されている。今回の撮影は、新型コロナウィルスが世界中を蔓延し混乱を招いた時期と、図らずも同じ時期となったという。都市に集う人々を白井が引き伸ばすことで生じる時間の変容の中に、現在私たちが確かに感じている時代のうねりを見つめることができるだろう。

また、本書の刊行に伴い2月11日(金)から2月26日(土)にかけて、Cale/Field Sewing Tokyoにて個展「Panorama|Book」が開催される。写真集に掲載した作品の35mmフィルム原寸のプリントや過去作品とともに、会場では限定ステッカー付写真集の販売を行う予定。ぜひチェックしてみてほしい!

▼写真集
タイトル

『Panorama』

出版社

白井晴幸事務所

出版年

2021年

価格

4,950円

仕様

ペーパーバック/297mm×15mm×210mm(A4判)/128 ページ/限定500部

URL

https://shiraiharuyuki.stores.jp/

▼展覧会
タイトル

「Panorama|Book」

会期

2022年2月11日(金)〜2月26日(土)

会場

Cale/Field Sewing Tokyo(東京都)

時間

13:00〜19:00

定休日

日月曜

URL

https://blog.cale.jp/

Share

Share

SNS