潮田登久子写真集『マイハズバンド』が2022年1月下旬に刊行される。
夫・島尾伸三と娘のまほ、洋館の一室で過ごした3人のにぎやかな日々と、静寂が訪れる夜の部屋でひとり向き合った孤独。約40年間眠っていた写真の物語が、6×6によるBook 1、35mmによるBook 2の2冊組の写真集『マイハズバンド』によっていま紐とかれる。刊行に合わせてPGIにて写真展も開催される。
娘のまほが産まれて間もない1979年の初め、3人は、憲政の神様といわれた尾崎行雄の旧居を移築した東京・豪徳寺の歴史的な洋館に引っ越しをした。そこは「箱のような」二階の一室。この借家では、風呂もなくトイレが共同で、当初は冷蔵庫すらなかったという。そこから、妻になると同時に母となった潮田の、慌ただしくも充実した日々が始まった。夫の島尾は、表現者としても家庭人としても異種な人物であり、加えて、潮田と同じ狭い生活空間の中で写真を撮っていた。そのような相手との記録だからこそノスタルジックでも、風刺でもないバランスを保ち、モノの背景に潜む人間のドラマを見せ、潮田作品の特徴的な冷静さがいっそう磨かれたといえるだろう。本書ではまほが生まれた1978年からの約5年間で構成され、潮田の代名詞である6×6の正方形のフォーマットのBook 1、35mmのスナップショットのBook 2をセットにした、彼女の写真の原点として記憶される貴重な写真集となる。光田ゆり、長島有里枝による寄稿文と合わせてじっくりその世界に浸りたい1冊だ。
▼書籍 | |
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タイトル | 『マイハズバンド』 |
出版社 | |
出版年 | 2022年 |
価格 | 5,500円 |
仕様 | 【Book 1】122ページ【Book 2】76ページ/240mm×190mm |
URL |
▼展覧会 | |
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タイトル | 「マイハズバンド」 |
会期 | 2022年1月26日(水)〜3月12日(土) |
会場 | PGI(東京都) |
時間 | 11:00~18:00 |
定休日 | 日曜・祝日 |
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