タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムが、8月28日(金)から塩田正幸の個展「Retinagazer」を開催する。24年間に亘って製作された膨大な作品群より、初期作品から最新作まで約110点が展示される。
本展のタイトル「Retinagazer」は塩田の造語で「網膜を凝視する者」を意味し、「目的は内なる探求である」という作家のビジョンに由来した展示となっている。写真家としての活動初期から写真の本質について思考を重ね、独自のアプロ―チとアイデアで作品制作に取り組み、これまで一貫して写真表現を探求してきた。研ぎ澄まされた感性でとらえた作品は、作家と世界との関係性を色濃く映しだしている。
また、塩田は本展と同じコンセプトで、作品集『Retinagazer』を制作している。その作業過程において、現在に至るまでの自身の作品と対峙し、新鮮な発見と認識に出会ったという。本展で発表する「時間」(2012)では、レンズにフレアを入れて夜空の星を撮影しており、物理的空間と時空間の両方に於いて遥か遠くにある星とフレアによるレンズの像がひとつの画面に立ち上がり新たな空間が生まれた。時空を超えて、写真に内包されている根源的な要素が作家の気づきによって新たに再生し、いまこの瞬間に続いていく。それぞれの作品が有する空間性が、展示空間の広がりの中でお互いに作用し、発展していく複合的な関わりについて探る。
タイトル | 「Retinagazer」 |
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会期 | 2020年8月28日(金)~9月26日(土) |
会場 | |
時間 | 12:00~18:00 ※事前予約制 |
休廊日 | 日月曜、祝日 |
URL |
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