「いつもの日曜日」展が末広町・nap galleryで9月6日(日)から開催される。
各時代を生きた写真家によって何の気なく撮られた写真には、ニュースのような情報としての確かな物的証拠でもなく、インスタ映えのような他者を意識して向けたものでもなく、いつも、どこにでも、まるで気にされることなく過ぎてゆく毎日の痕跡のような、どこか得体の知れぬ懐かしさに似た既視感を感じられるものがある。誰かにとっては見知らぬ人、訪れたことのない風景の一瞬の写真を見たときに、そんな感覚を覚えることが出来る体験には、写真が持つ歴史的な情報としての価値と同等、あるいはそれ以上の価値があるのではないだろうか。それは敢えてポーズをつけて写真を撮る特別な日とは別に、さり気なく過ぎ去っていったいつもの日曜日のような日々の積み重ねを、同じように大切だと感じられている瞬間。おそらく人が人として生きている限り変わらずに抱く感覚をとらえたものともいえることだろう。
▼出展作家
石川真生、木村伊兵衛、髙橋恭司、田中長徳、丹野章、ジョエル・マイロウィッツ、C.ファマン、フランク・ホーヴァット、アンリ・カルティエ=ブレッソン、細江英公、マン・レイほか
タイトル | 「いつもの日曜日」 |
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会期 | 2020年9月6日(日)~10月4日(日) |
会場 | nap gallery(東京都) |
時間 | 12:00~18:30 |
休館日 | 月~土曜(日祝日のみopen) |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。