金沢21世紀美術館が、芸術の視点からスポーツの意味を問い直す展覧会「de-sport:芸術によるスポーツの解体と再構築」を9月27日(日)まで開催している。
展覧会名「de-sport(デスポーツ)」は、中世フランス語で「楽しむこと」を意味する「desport(デスポール)」と、英語で「スポーツの解体・再構築」を意味する「deconstructed sport(デコンストラクテッド・スポーツ)」をかけあわせた言葉。現代のスポーツは、身体と技巧を誇示し、勝敗を競うことをエンターテインメントとして商品化しているが、その起源は「日常の労働から離れた遊び」を意味し、音楽や演劇、絵画、舞踏などの芸術も含むものだった。本展はその起源に立ち返り、芸術的視点から、遊戯、身体、国家、戦争、非言語コミュニケーションといった今日の諸問題などを映し出す社会的構造物としてスポーツを再考する。
本展は地域、文化背景の異なる9カ国から10作家のスポーツをテーマにした作品を紹介。写真家・シャルル・フレジェは、チームへの自己犠牲の精神を育て上げる教育実践の側面を持つスポーツの機能と、政治・芸術の関係を作品を通して問いかける。クリスチャン・ヤンコフスキーの《重量級の歴史》、第54回ヴェネツィア・ビエンナーレをはじめ国際展への参加も多数あるアローラ&カルサディーラの《陸上競技》など、スポーツを独自の視点でとらえたユニークな作品が一堂に会する。
タイトル | 「de-sport:芸術によるスポーツの解体と再構築」 |
---|---|
会期 | 2020年6月27日(土)~9月27日(日) |
会場 | 金沢21世紀美術館 展示室1~6、13(石川県) |
時間 | 10:00~18:00(金土曜は20:00まで)*日時指定入場制 |
休館日 | 月曜、9月23日(水) |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。