本城直季の初の⼤規模個展となる「(un)real utopia」が、市原湖畔美術館で11月7日(土)から開催される。
⼤判カメラのアオリを利⽤して、都市の姿をジオラマのように撮影する独特な手法で表現し続けている写真家・本城直季。⽣まれ育った場所や世界に不思議な違和感を覚え、この世界を知りたい、俯瞰したいという思いをきっかけに制作を開始した。作品からは現実とは思えないような、生きている世界がまるでミニチュアの空間にあるような感覚が漂い、世界の存在と虚構を問いかける。
本展は2006年に第32回⽊村伊兵衛写真賞を受賞した「small planet」シリーズをはじめ、アフリカ・サバンナで撮影した初公開の「kenya」シリーズ、東⽇本⼤震災発⽣から3カ⽉後に撮り下ろした「tohoku 311」シリーズや、住宅街の路地裏で⻑時間露光によって撮影された「LIGHTHOUSE」など、約150点の作品を紹介。加えて今回新たに美術館のある千葉県・市原市をカメラに収めた作品10点も公開し、独⾃の技法の誕生から現在に至るまでの変遷をたどる。
また、開幕初日となる11月7日(土)には、ブックショップ・UTRECHTの代表から蒸留家に転身し、市原の隣、大多喜町の森の中で薬草園蒸留所を展開する江口宏志をゲストに迎え、本城の写真から見えてくる中房総の“不思議”について語り合う「オープニングセレモニー&記念トーク」が開催される予定。現実とフィクションの境界が曖昧になる不思議な感覚をぜひ鑑賞して味わってみてほしい。
タイトル | 「(un)real utopia」 |
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会期 | 2020年11月7日(土)〜2021年1月24日(日) |
会場 | 市原湖畔美術館(千葉県) |
時間 | 10:00〜17:00 (土曜・休前日は9:30〜19:00、日曜・休日は9:30〜18:00/最終⼊館は閉館時間の30分前まで) |
休館日 | ⽉曜(休⽇の場合は翌平⽇)、年末年始(12月28日~1月4日) |
料金 | 【⼀般】800(700)円【⼤⾼⽣・65 歳以上】600(500)円*( )内は20名以上の団体料⾦/中学⽣以下無料・障害者⼿帳をお持ちの⽅とその介添者(1名)は無料 |
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2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。