伊藤義彦は1951年生まれ。1977年に東京綜合写真専門学校を卒業後、一貫して写真では表現し難い時間の流れ、意識の流れといった目に見えない概念を写真として表現することを追求してきた。
1990年代後半から2000年より継続して作品を発表している「パトローネ」シリーズは、おもに定点観測の方法で撮影した複数のプリントを千切りし、貼り合わせて再構築するモザイクの手法を用いた制作方法で、日本古来の絵巻物の特徴である時空間表現を参考にしている。
この「パトローネ」シリーズの集大成となる本展「箱のなか」は、人形供養に納められた人形や地面に打ち付けられる雨粒、静かに動く小動物などの被写体と対峙し、観ること、観続けることによって生じる見えない時間の流れ、意識の流れを自ら「写真絵巻」と称する手法で写真の中に写し出している。
タイトル | 「箱のなか」 |
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会期 | 2017年1月13日(金)~3月4日(土) |
会場 | PGI(東京都) |
時間 | 11:00~19:00(土曜は18:00まで) |
休廊日 | 日曜・祝日 |
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