古屋誠一による最新写真集『FACE TO FACE』は、亡くなった妻・クリスティーネとの出会いからその死までの7年間に古屋が撮影したクリスティーネと、クリスティーネが撮影した古屋の写真を2枚1組で収録した1冊。
1978年にオーストリア・グラーツで出会った古屋とクリスティーネ。クリスティーネは1981年に息子を出産してから演劇の世界にのめり込み、そのレッスンに打ち込む中で次第に統合失調症に蝕まれていき、1985年、東ベルリンで自ら命を絶った。クリスティーネがこの世を去ってからずっと過去の写真を見返し続けてきた古屋は、その成果として1989年から2010年にかけて「Mémoires(メモワール)」シリーズとして5冊の写真集のシリーズを発表してきた。
2019年にクリスティーネの遺品を整理していた際、スーパー8のフィルム、カセットテープ、ポケットカメラのフィルムが発見された。それらを現像してみると、古屋がクリスティーネを撮っている時に彼女も古屋のポートレイトを撮っていたことがわかり、それらが本書としてまとめられた。なお、この写真集をもって生涯をかけて取り組んだ「Mémoires」は終わりを告げるという。
タイトル | 『FACE TO FACE』 |
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出版社 | |
出版年 | 2020年 |
価格 | 8,000円+tax |
仕様 | ハードカバー/205mm×255mm/168ページ |
URL | https://www.twelve-books.com/products/face-to-face-by-seiichi-furuya-christine-gossler |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。