横山隆平と長谷川寛示による二人展「Some kinda freedom」が、3月6日(土)から4月10日(土)までKANA KAWANISHI GALLERYで開催。
本展では、写真家として東京を主体にモノクロフィルムによる都市写真を発表してきた横山と、パンクロックカルチャーと仏教という、一見まったく異なる領域を主題に彫刻作品を発表してきた長谷川が、個々の作品に加え、初のコラボレーション作品「WALL crack & weed」を発表。
本作 で長谷川は、渋谷に自生する雑草をリサーチし、変わりゆく街並みにまどわされずに淡々と芽吹き続けるいのちに着眼する。仏具の伝統的技法である木彫に金箔と和蝋燭による煤で経年を凝縮し形象化された植物モチーフは、グラフィティのスナップショットが直に印刷されて花器に見立てられたコンクリート瓦礫片に、華道的にあしらわれることで一期一会を恒久化する。横山がライフワークとして大量に撮り溜めた渋谷のグラフィティのストリートスナップは、人々の生活の営み場の記録であると共に、スクラップ・アンド・ビルドで変わりゆく街の無常を体現するものでもあり、二人の表現が響きあった本作は、変わるもの・変わらないもの、残るもの・残らないものなどの根源的な相反をも肯定的に内包する。
「ストリート」と「仏教」は、一見すると正反対の両極に位置する概念に思われるかも知れないが、日常の生活の細部に至るまであらゆる物事をありのままに受け止め、正しくみつめることで、よりよい生き方を全うする禅的な思想は、まさにストリートと相容れる価値観といえるだろう。
タイトル | 「Some kinda freedom」 |
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会期 | 2021年3月6日(土)~ |
会場 | |
時間 | 13:00~19:00 |
休館日 | 日月火曜・祝日(3月7日、21日は特別開廊)、3月17日(水)~18日(木) |
URL | https://www.kanakawanishi.com/exhibition-030-yokoyama-hasegawa |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。