ある事件を通して情報の空洞化による影響を考察、ジャック・レイサム写真集『PARLIAMENT OF OWLS』

1,250部限定刊行。

12 May 2020

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PARLIAMENT OF OWLS

イギリス人写真家、ジャック・レイサムの写真集『PARLIAMENT OF OWLS』。

北カリフォルニア、セコイアの森の奥深くにあるボヘミアン・グローブと呼ばれる場所は、1872年に設立された会員制紳士クラブ「ボヘミアンクラブ・オブ・サンフランシスコ」が所有する広大なキャンプ場であり、毎年夏になると政財界のエリートが続々と集まってくる秘密に包まれた場所でもある。そこで何が行われているかについてはさまざまな憶測が飛び交い、陰謀論やカルト説など何かとうわさの種になってきた。ニュースサイト インフォウォーズの設立者、アレックス・ジョーンズは2000年に「新世界秩序を暴露する」と宣言し敷地内に入り込み、「懸念事の火葬」と呼ばれる人を模した人形を焼く儀式の様子を撮影した。さらに2002年にはファントム・パトリオットと名乗る自称正義の味方の覆面の男が、ボヘミアン・グローブに奇妙な攻撃を仕掛けて逮捕されたり、儀式を撮影したビデオが騒ぎを起こすことを目的に公開されたりした結果、ジョーンズは極右の活動家として注目を浴びるようになり、インフォウォーズはアメリカの政治に関する最新のフェイクニュースの提供者として幅を利かせるようになった。

レイサムは、このボヘミアン・グローブを記録した本作を通じて情報の空洞化が引き起こす影響を探っている。1,250部限定。

タイトル

『PARLIAMENT OF OWLS』

出版社

Here Press

出版年

2019年

価格

6,500円+tax

仕様

ソフトカバー/235mm×320mm/192ページ

URL

https://twelve-books.com/products/parliament-of-owls-by-jack-latham