「石内都展 見える見えない、写真のゆくえ」が、兵庫県の西宮市大谷記念美術館で4月3日(土)から開催される。
関西では初の大規模な石内の個展となる。1947年に群馬県・桐生市で生まれた石内は、多摩美術大学で染織を学んだ後、独学で写真を始めた。1979年に「APARTMENT」で木村伊兵衛写真賞を受賞した後、赤線跡の建物や身体に残る傷跡、母親の遺品を撮影するなど、すべての人々が体感はしているが目に見えない「時間」を写真にとらえてきた。本展では、遺品を被写体とした「ひろしま」「Frida by Ishiuchi」「Frida Love and Pain」、平織の絹織物の一種である銘仙と消えゆく街を写した「絹の夢」「連夜の街」、身体と植物を独自の視点で切り取った「Scars」「INNOCENCE」「sa・bo・ten」「Naked Rose」と、日常の光景をカメラで収めた「One Days」「Yokohama Days」「Moving Away」の4つの要素で構成。また自身の作品の喪失と向き合うことで生まれた新作の「The Drowned」も展示され、石内の初期作から新作まで約150点の作品を展示する。また、いまなお撮り続けている赤線跡に残る元遊郭の建物を被写体とした初期作「連夜の街」のヴィンテージプリント約50点と、未公開のカラー写真をスライド作品として公開する。
石内は2018年にいままで拠点にしてきた横浜から故郷である桐生市へ移住し、新たな生活をスタートさせた。改めてこれまでの活動を振り返り、これからの「写真のゆくえ」を石内はどのように考え、写真に向き合っていくのだろうか。会期中は対談やワークショップなども開催する予定、詳細はホームページを要チェックだ。
タイトル | 「石内都展 見える見えない、写真のゆくえ」 |
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会期 | 2021年4月3日(土)~7月25日(日) |
会場 | 西宮市大谷記念美術館(兵庫県) |
時間 | 10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで) |
休館日 | 水曜(5月5日は開館)5月6日(木) |
観覧料 | 【一般】1,000(800)円【高大生】600(400)円【小中生】400(200)円*( )内は前売/前売券はローソン Loppi(Lコード54543)または当館にて販売(2月上旬より)/前売券の販売は4月2日(金)まで/西宮市内在住65歳以上の方は一般料金の半額(要証明書呈示)/ココロンカード・のびのびパスポート呈示の小中生は無料/心身に障害のある方及び介助者1名は無料(要手帳等呈示) |
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2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。