人間とは、常に笑いを求めている生き物のようだ。間違いを笑い、ギャップに笑い、偶然で笑い、作為を笑う。構造のズレが、人を笑いに引きずり込む。爆笑、苦笑、冷笑、失笑、嘲笑、憫笑、空笑いにせせり笑い――笑いにさまざまなグラデーションがレイヤーが存在するのも、人間という動物が極めて複雑な精神構造と文化を持っているがゆえ。ただし、笑いは人を救い、慰め、民衆の心を束ね、時に社会を変える。現代、多様化する写真表現の中にも、新しいアプローチの笑いが次々と生まれている。こんな時代だからこそ、もっと写真にユーモアを。
PRICE:1,944円+tax
Contents
TOKYO and ME vol.1 ユルゲン・テラー
特集 時代を動かす写真のユーモア
エリック・ケッセルス/インタヴュー
「Cyanotypes」 トーマス・マイランダ―/インタヴュー
クリスト&アンドリュー 文=セリア・グラハム・ディクソン
「Fauna」 ジョアン・フォンクベルタ&ペレ・ファルミゲーラ 文=菅啓次郎
写真に宿るユーモアを求めて
トイレット・ペーパー 文=名古摩耶
ルース・ファン・ビーク/クリスチャン・ロドリゲス/ロニ・カンパーナ/ジャン・ホエク/下道基行/エド・パナル/シャンタル・レンズ/マウリス・ファン・エス/赤鹿麻耶/宮崎いず美ほか
STEP OUT! vol.15 三田健志
デイヴィッド・ホックニー「写真を再発見したホックニーの創造の軌跡」 文=三木学
親愛なるデイヴィッド・ホックニーをめぐる12の考察
大竹伸朗/大森克己/小林エリカ/保坂健二朗/青木淳/中村至男/鈴木理策/蓮沼執太/鈴野浩一/青山南/ルーカス・ブレイロック/布施英利
台東する東アジアの写真シーン
プロが教えるアート写真の飾り方
連載
People シーンを拓くキーパーソン ルシール・レイボーズ&仲西祐介
ホンマタカシ「Talking Photography」vol.3 ブルーノ・ケシェル
How They Are Made 新しい写真が生まれる現場 vol.7 ノエミ・グダル
Contributors
*クリックで拡大