ritsuko matsushita「いつか宇宙に還る」展が、7月30日(金)よりソニーイメージングギャラリー銀座で開催される。
matsushitaは神奈川県横浜市生まれ。2013年より本格的に写真を学び始め、写真家として活動。子どもの頃に読んだ絵本や児童文学の世界、大人になってから出会った東洋思想のひとつである「禅」の考え方に影響を受けている。
子どもの頃、「私」の範囲がわかりませんでした。指先やつま先はとても遠く、思い通りに動くことに驚きました。その反面、原っぱや砂浜にいる時には、端から端まですべてが「私」だ、という感覚になりました。そもそも私はどうしてこういう形で存在しているのだろう?こういう存在の仕方には慣れていない気がする、とも感じていました。そして、時々、体が粉々になって空気中に散っていくという感覚にとらわれました。これはとても恐ろしく、反面清々しいものでもありました。留めておきたいと望んでいたにも関わらず、残念ながら成長するにしたがって、この感覚はなくなっていってしまいました。(中略)しかし、「私」はしょせん元素の集合体に過ぎません。超新星爆発の際にばらまかれた元素によってできているのです。たまたま今、この形で存在しているだけで、死んだらまた元素にもどって宇宙に散っていきます。禅の思想でも、「あらゆる物体はそれ固有の実体が存在しているのではなく、何かが集まった状態にすぎない」と言われています。実体に不信を抱くのは自然なことなのかもしれません。そう、「私」はただ宇宙の一部であり、いつか宇宙に還るのです。-ステートメント
タイトル | 「いつか宇宙に還る」 |
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会期 | 2021年7月30日(金)~8月12日(木) |
会場 | ソニーイメージングギャラリー銀座(東京都) |
時間 | 11:00~18:00 |
URL | https://www.sony.co.jp/united/imaging/gallery/detail/210730/ |