中村紗央里「流れ着いた先」展が、9月14日(火)まで京都・DELTA / KYOTOGRAPHIE Permanent Spaceで開催される。
中村の作品は、過去に撮りためていた写真と、海や川で拾った石や流木を組み合わせてできている。拾った石や流木は、写真の中の風景とは全く異なる時間を漂い、流れ着いたもので、ときに石や流木は着色され、写真の中の色彩と響き合う。しかしそれでも拭いきれない物質としての違和感に、観客の目は作品のどこにピントを合わせたら良いかと戸惑うかもしれない。
今回、中村は奥行きを錯誤させるような写真作品をさらに空間へと展開したインスタレーション的展示を構想。流木が大きく前に迫り出した作品、それを再度写真に撮り直した作品などが、横幅約6メートルの屏風のような背景写真の上に配置される。中村の展示は「不自然」なはずなのに「自然的」世界だといつのまにか受け入れている、そんな不自然な自分に気付かせてくれる。
タイトル | 「流れ着いた先」 |
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会期 | 2021年7月30日(金)~9月14日(火) |
会場 | |
時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 水木曜 |
URL |