「藤井保 瀧本幹也 往復書簡 その先へ」展が、恵比寿・MA2 Galleryで11月28日(日)まで開催中。
展示内容の方向性を探るべく藤井と瀧本は、2019年6月から写真を主としたメールでの往復書簡を始めた。日常で感じた些細なこと、仕事のこと、写真への考え方などを互いに伝え合い、気軽に撮ったiPhone やiPadの写真、未発表の過去作品などでやり取りが続けられた。始めた頃には、想像もつかなかった世界中を脅かす新型コロナウイルスの流行で余儀なくされた生活変化、そして藤井保の島根移住の決意、コロナ感染拡大の中で行われた東京オリンピック、予期せぬことばかりの二年半。この長期の往復書簡は、写真は自分たちにとって何なのかを問いかけた時期でもある。互いの言葉と写真のやり取りの中で、本展において何を伝えるべきか、何度も話し合い、二人の関係でしかできない「藤井保 瀧本幹也 往復書簡 その先へ」展を作り上げた。島根に居を移した藤井は、本展のために40年以上にわたる自分の作品を、ひとつひとつ見つめ直しながら展示作品を選び、瀧本はそれに呼応するように新作を含む写真で対話する。
展示は、二人が出会った藤井の「その先の日本へ。」(1992)から始まり、世界中を周り撮影してきた二人だからこそ、このコロナ禍で人間がどう進歩しようともあらがえない大自然を1階で展示。ゆっくり2階に上がると、藤井・瀧本のいまだから伝えたいメッセージ写真が繰り広げられる。そして3、4階は、この展覧会のためだけに二人が選んだポラロイドをひとつのフレームの中に組み合せた作品と、往復書簡のやり取りから生まれた組み写真で構成。じっくりと2年半かけて作り上げた展覧会となる。
また、本展に併せ同名書籍も刊行される。
タイトル | 「藤井保 瀧本幹也 往復書簡 その先へ」 |
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会期 | 2021年10月30日(土)〜11月28日(日) |
会場 | MA2 Gallery(東京都) |
時間 | 13:00~19:00 |
休廊日 | 月曜(火曜はアポイント制) |
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