小野啓写真集『モール』が赤々舎より発売された。
1977年生まれの小野は、2002年から「青い光」や「NEW TEXT」というシリーズで日本全国の高校生を撮り続けてきた。撮影を希望する彼らと出会うために小野は日本中を移動し、各地でモールの建設が増えていることを実感する。やがてモールは、被写体である高校生たちの馴染みの空間として、撮影場所にも多く登場するようになっていった。
モールの風景をとらえることは、変化していく日本の風景を見つめ、そこに生きる人々の生活や在り方を問いかけることになるのではないかと、小野は2010年代にモールの撮影を本格的に開始する。20年にわたる撮影を通して、人々の共通体験となったモールを記録し、その内側と外側から社会の循環と人の営みを映し出そうと試みた1冊。
タイトル | 『モール』 |
---|---|
出版社 | |
出版年 | 2022年2月上旬 |
価格 | 3,300円 |
仕様 | ハードカバー/182mm×226mm/116ページ |
URL |