野口花梨「あたたかい身体」展が、3月22日(火)からGallery Sennenで開催される。
野口は1999年大阪生まれ、現在日本大学芸術学部写真学科に在籍中。学業と並行し作品を制作、発表している。真っ直ぐに、できるだけありのままを写す、野口の写真からはそういった印象を受ける。思わず目を細めてしまうようなシリアスな情景に対しても、対峙して静かにシャッターを押しているように思える。それは被写体のちからに負けないように自我をぶつけているわけではなく、目の前の事象が誰にも知られず、ひっそりと溶けて消える前に、そこに温もりがあることを写し出している。被写体の温度が見えているような、感情の揺らぎをとらえつつも一定の距離を取る、愛情に似て非なる野口の視点。
本展は、野口が訪れた北海道での生活を写した作品の中からセレクト、構成される。人間の温度から離れようと訪れた北の地の厳しい寒さは、温もりを一層思い起こすものだったと野口は語る。
タイトル | 「あたたかい身体」 |
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日時 | 2022年3月22日(火)〜3月28日(月) |
会場 | Gallery Sennen(東京都) |
時間 | 13:00〜20:00 |
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