RPS京都分室パプロルの記念すべき第一回目の企画展、野村幹太写真展「吉田寮旧暗室」が、5月8日(日)まで開催中。
野村は、現存する学生寮としては日本最古、築108年の歴史を持つ京都大学吉田寮の記録を続けるなか、寮に現存する旧暗室を発見。この暗室に残された印画紙に、これまで野村が記録した写真を現像することで吉田寮という場所に堆積した時間や記憶をも焼き付けようとした。本展示では旧暗室から生み出されたオリジナルプリントが展示される。
野村は、RPSのメンターシッププログラムを受け、2018年3月にRPSにて開催された実験的ワークショップアトラスラボ「AKINA BOOKSワークショップ:静と動〜映画的な編集とダミーブック〜」で、作品「吉田寮学生寄宿舎史」に取り組んだ。本展示と同じ「吉田寮」に関するプロジェクトだ。吉田寮の存続に関する状況が変わっていくなか、その流れとともにダミーの制作を続け、完全手製でアーティストブックとして106部制作。その本は、2020年、LUMA RENCONTRES DUMMY BOOK AWARD ARLES(フランス)、2021年、Paris Photo-Aperture Foundation Photobook Awards(パリ・ニューヨーク)などでショートリスト選出をはじめ多数受賞。 CESURA(イタリア)の記念すべき第一回ANDY ROCCHELLI GRANTを受賞し、現在、普及版出版の準備が進行中だ。
タイトル | 「吉田寮旧暗室」 |
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会期 | 2022年4月29日(金・祝)〜5月8日(日) |
会場 | RPS京都分室パプロル(京都府) |
時間 | 13:00〜19:00 |
URL | https://reminders-project.org/rps/rpskyotopaperoles_katntanomuraexjp/ |