「挑発関係=中平卓馬×森山大道」が、9月24日(日)まで神奈川県立近代美術館 葉山にて開催中。
日本の写真史に大きな独自の足跡を残す二人の写真家・中平卓馬(1938‐2015)と森山大道(1938‐)は、1964年の晩冬に、写真家・東松照明の紹介によって知り合った。当時は雑誌編集者であった中平と、写真家としての活動を開始したばかりだった森山は、同い歳であること、ともに逗子に住んでいたことから、頻繁に会うようになる。二人は、寺山修司に請われてその雑誌連載にともに写真を掲載し、伝説的な写真誌『PROVOKE』の同人になるなど、交流を深め、刺激し合いながらも、それぞれ独自の写真表現を模索していく。この、お互いを唯一無二の同志として意識し挑発しあう特別な関係は、中平が亡くなる2015年まで、あるいは森山にとっては、その関係はいまもまだ継続している。
本展は、そうした半世紀以上にわたる二人のつながり――出会い、交流、共同作業、相違、交差、反発、共感、畏敬――をあらためて美術館という空間に引き込み、ぶつけ、検証する、はじめての試み。ここ葉山・逗子を中心とした神奈川県内で撮影された、60~80年代の貴重な雑誌や写真集、ヴィンテージ・プリント、本展のために制作したプリント、映像、さらには2000年代以降の作品などを展示し、日本のみならず海外のアートにまで影響を与えてきた、二人の「挑発関係」を明らかにする。
タイトル | 「挑発関係=中平卓馬×森山大道」 |
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会期 | 2023年7月15日(土)~9月24日(日) |
会場 | 神奈川県立近代美術館 葉山(神奈川県) |
時間 | 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで) |
休館日 | 月曜(9月18日を除く) |
URL | www.moma.pref.kanagawa.jp/exhi |