東京・御徒町の229GALLERYで山縣瑠衣、苅部太郎による二人展「暗箱間航行術 Inter Black Box Navigation/ Measure, Draw, Map, Code」が開催されている。
本展では、現代の絵画と写真の背後でうごめく、ブラックボックスと化したカオスな情報技術の問題をテーマとしている。両名は17世紀に登場したカメラ・オブスクラ(暗箱)を出発点に、苅部は機械学習されたAIを騙し、意味の読み取りを失敗させることで生じる画像によって新たな風景を作り出し、画家の山縣は地図表現と衛星画像を用いて、身体の認識に焦点を当てた作品を制作した。
カメラ・オブスクラは事物をありのままにとらえることができたが、現代のAI技術は現実をフェイクする。もはやテクノロジーは人間の意識を離れ、SFのように独自の生命を持っているかのように発展している。本展ではそんな現代を考えさせられる。
1階のカフェでは苅部の新作を用いた限定ポスター(15000円)も販売されている。写真集の閲覧もできるのでコーヒーを飲みつつ一服するのもおすすめだ。
タイトル | 「暗箱間航行術 Inter Black Box Navigation/ Measure, Draw, Map, Code」 |
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会期 | 2024年1月13日(土)〜 2024年2月12日(月) |
会場 | 229GALLERY(東京) |
時間 | 12:00〜20:00 |
休館日 | 火曜日 |
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