IMA nextの鈴木理策審査回「Photography and Painting」でグランプリを受賞した中田拓法が初の個展「FLOWER」を東京・六本木のGALLERY MoMo Projectsで開催中。
本展では、被写体をさまざまなアングルから撮影し、そこからリアルな3DCGを作成するフォトグラメトリを利用した作品シリーズを展示する。
ステイトメント
フォトグラメトリを利用した、新たなリアリズムに挑戦した。此処で言うリアリズムとは、キュビスムによる多視点、アントニオ・ロペス(1936-)等に見られる多時間など、多層のレイヤーを1 枚の絵画として圧縮するような表現を指す。制作工程としては、花瓶に生けた花を用意し、花が枯れるまで、定期的に様々な角度から撮影する。その写真を元にフォトグラメトリを行うことで、多視点、多時間性を持ったオブジェクトが生成される。最終的には、生成されたオブジェクトを3D ソフトで調整(オブジェクトは一度で作品のようには生成されない)する。また、この作品は油彩のためのモチーフにもなっている。
また、今回出品する写真作品には、生成された多時間、多視点のモチーフを、1 枚の平面画像としてレンダリングするにあたって、デイヴィッド・ホックニー の展示(東京都現代美術館、2023)を訪れることで得たインスピレーションを元に、カメラを配置したものもある。この制作過程については、ホックニーの視点に関する意図を汲んだものではなく、自らの制作における、ひとつのメタファーとして機能している。
タイトル | GALLERY MoMo Projects |
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会期 | 2024年4月20日(土)~6月1日(土) |
会場 | GALLERY MoMo Projects(東京都港区六本木6-2-6サンビル第3 2階) |
時間 | 12:00~19:00 |
休館日 | 日・月曜日、祝日、4月28日~5月6日 |
料金 | 無料 |
URL |