21 October 2024

写真にカビを生やす独自表現、青木大祐「Near Real」展

21 October 2024

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東京・新宿の新宿眼科画廊スペースSにて青木大祐写真展「Near Real」が11月8日より開催される。

青木は自らの身体を事物に見立てたセルフポートレートで作品を制作。写真にカビを発生させる技法を用いて表現する。今回の展示では、「手」と「影」、そして「AI」をモチーフに制作。タイトルの 「Near Real」 は放送業界の用語で、実際のタイムラインからわずかにズラすことで、生放送の雰囲気を保ちながら放送事故を防ぐ技術のこと。視聴者はそのズレに気づかず、それを生放送だと思い込む。

AIの進化が進む中で、ニュースだけでなく、日常の買い物や小さな選択までAIに依存するようになった。その結果、現実とほぼ見分けがつかないが、どこかズレた日常が広がっている。私たちの生活そのものが「Near Real」化し、現実と非現実の境界が曖昧になりつつある状況が、今展のテーマだ。

今回の作品では、手にプロジェクターで映像を投影し、背景に強い影を生み出す。映像には、AIを使って生成した世界各国のおもちゃのパッケージを使用。あえてデジタル合成ではなく、映像を皮膚に直接投射することで、合成を現実に溶け込ませる表現を試みている。また、生成AIが生み出したものと、現実で自然に発生した「カビ」を対比させることで、新しいヴィジュアル表現に挑戦した。

タイトル

青木大祐写真展「Near Real」

会期
2024年11月8日(金)~13日(水)
時間
12:00~20:00(水曜日は17:00まで)
場所

新宿眼科画廊スペースS(東京都新宿区新宿5-18-11)

 

休廊日

木曜日

料金

無料

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Schedule

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