東京・代官山のLAID BUGで11月22日より有村勇史の個展「THROUGH SCOTOMA」が開催される。
有村は、鹿児島県を拠点に活動する写真家で、日々のフィールドワークを通じて風景や物事をフィルムカメラで記録。静かに波立つ海や、木々が生い茂る山、野生動物や、忘れ去られた建築物など、多角的な視点で切り取る。
LAID BUGで2度目の展示となる本展では、「Scotoma(スコトーマ)」がテーマ。「Scotoma」とは、医学的には視覚の一部に見えなくなる部分が生じる「盲点」を指し、心理学的な文脈では、個人が思い込みや無意識のフィルターによって特定の情報や事実に気づかない状態を表す。
有村は、写真を通して視覚的に見えない部分や無意識の領域を探るアプローチを続けている。無意識の領域にあるものが表層に姿を表す瞬間を本能的に捉えるだけでなく、フィルムを現像し、そこに映し出されたものを客観的に見ることでも無意識を認識することができると有村は言う。
日常に潜む美しい一瞬を切り取り、そこに漂うかすかな違和感や不確実性をも慈しみ、作品として昇華する有村独自の写真表現は、鑑賞者に新たな気づきを与える。
タイトル | THROUGH SCOTOMA |
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日程 | 2024年11月22日(金)~12月14日(土) |
会場 | LAID BUG(東京都渋谷区代官山町2-3 B1F) |
時間 | 13:00~20:00 |
休廊日 | 日・月曜日 |
URL | https://laidbug.com/ |