東京・西新宿のニコンサロン新宿にて9月23日より于昊延(ウ・ハオヤン)の個展「消えない故郷」が開催される。
中国の経済発展により地図から消えた故郷を辿るため、幼少期の友人や村の人々を探して撮影。過去の記憶を掘り起こした作品を披露する。
【ステイトメント】
中国の急速な経済発展は都市化を推進し、農村もその波に巻き込まれた。私の故郷は現在地図上から消え、わずかな土地の痕跡のみが残っている。この変化は地理的な空白を生むだけでなく、感情的な断裂をもたらした。故郷と私の距離は広がり、記憶は曖昧となり、強烈な喪失感が生じている。私は「帰属感をどのように再解釈するべきか」と問い続けている。
葛藤を解消するため、幼少期の友人や村の人々を探し、彼らの表情から記憶の断片を読み取ろうと試みた。彼らの顔には郷愁と未来への不安が交錯している。その瞬間をカメラに収めることで、故郷の輪郭を再び描き出そうとした。
夕日が沈むと、西の地平線は深いオレンジ色に染まり、炎のような穏やかな空を映し出す。遠くを見つめる二人の若者が揺れる太陽を眺めている。太陽が沈み、夜が潮のように押し寄せ、この日の物語が終わったことを深く感じた。
タイトル | 消えない故郷 |
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場所 | ニコンサロン新宿 (東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階) |
会期 | 9月23日(火)~10月6日(月) |
時間 | 10:30〜18:30(最終日15:00まで) |
休廊日 | 日曜日 |
料金 | 無料 |
URL | https://nij.nikon.com/support/showroom/tokyo/index.html#tokyo01 |