東京・京橋のアーティゾン美術館にて10月11日から、「ジャム・セッション 石橋財団コレクション × 山城知佳子 × 志賀理江子 『漂着』」展が開催される。 “ジャム・セッション”は、コレクション作品と現代アーティストとの共演を通じて新たな可能性を探るシリーズで、今回が第6回目となる。
本展では、沖縄と東北という異なる土地に根ざし、歴史や記憶と向き合ってきた2人の作家、山城知佳子と志賀理江子を迎え、石橋財団コレクション作品との対話を試みる。展覧会のタイトル「漂着」には、外部からの流入と内部の応答、偶発性と必然性といった意味が込められており、土地と記憶、中心と周縁といったテーマを浮き彫りにする。
山城は映像インスタレーションを通じ、沖縄・パラオ・東京をめぐる記憶を作家独自の語りと祈りで結び、バラック(即席の小屋)を舞台に人々の移動と再生を描き出す。志賀は、写真表現を軸に東北三陸における海と陸の物流変化を、人間社会のありようとして捉え直す。今回、高さ約4メートルに及ぶ写真絵巻作品による没入型展示も展開される。
展覧会初日には、アーティスト・トーク「漂着展について」 が14:00〜15:30(13:30開場)で実施。ほかにも、11月1日には志賀理江子と法政大学・茅野恒秀教授によるトーク、11月22日には宮本ゆき教授との対話、12月20日には沖縄・奄美研究者との対話プログラムなど、多彩な連続講座が予定される(すべて事前申込制)。
タイトル | ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着 |
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場所 | アーティゾン美術館(東京都中央区京橋1-7-2) |
会期 | 10月11日(土)〜2026年1月12日(月) |
時間 | 10:00〜18:00(金曜日20:00まで、入館は閉館30分前まで) |
休み | 月曜日(10月13日、11月3日、11月24日、1月12日は開館)、10月14日 |
料金 | ウェブ予約チケット1,200円、窓口販売チケット1,500円、学生無料(要ウェブ予約) |
URL | https://www.artizon.museum/exhibition_sp/js_yamashiro_shiga/ |