編集者として活動してきた井手裕介が、2020年に写真制作を開始して以降、継続的に取り組んできた視覚的な記録をまとめた初の写真集『distance』。
2020年春、新型コロナウイルス感染による嗅覚喪失という経験を契機に、知覚そのものへの疑念と関心が強まり、作家は時間をかけた撮影行為を伴う、半世紀前につくられたカメラを手に取った。以後、身の回りの風景や出来事を、即時性や説明性から距離を取りながら、時間をかけてフィルムに定着させている。本書は、その過程で生まれた写真群を、一定の物語や結論に収束させることなく、一冊の中に静かに並置したものである。
編集という職能を通じて培われた「見る/選ぶ/配置する」感覚は、撮影行為と暗室作業へと静かに転位され、世界との距離を測り直す試みとして本書全体を貫いている。寄稿は写真家の鈴木理策。
2025年に東京・中目黒のHIKEで開催した個展が、5月30日まで台湾へ巡回中。
| タイトル | distance |
|---|---|
| 著者 | 井手裕介 |
| デザイン | Xiaojun Shi |
| 寄稿 | 鈴木理策 |
| ページ数 | 112 ページ |
| 製本 | ハードカバー・クロス装・ホローバック |
| サイズ | 200mm×250mm |
| 展覧会タイトル | distance |
|---|---|
| 場所 | Licorice Bookservice(台北市大同区興城街36号1F) |
| 会期 | 4⽉25⽇(⼟)〜5⽉30⽇(⼟) |
| 時間 | 12:00〜20:00 |
| 休み | ⽇・⽉・火曜日 |
| 料金 | 無料 |
