ニューバランスのTOKYO DESIGN STUDIOが発行するフリーマガジン『NOT FAR #12』が、5月29日にリリースされる。今号のテーマは「TIME」。工芸、デザイン、アートといった多様な領域を横断しながら、「時間」という誰もが共有する概念を、新たな視点から捉え直そうとする特集だ。
『NOT FAR』は、TOKYO DESIGN STUDIO New Balanceのチームが制作の過程で出会った“共感や歓喜”を、第三者の視点を通して編集するフリーマガジンとして2020年に創刊。単なるブランド広報誌ではなく、デザインやカルチャーを横断する批評的メディアとして独自の立ち位置を築いている。
今号では、工芸店「OUTBOUND」店主・小林和人、サウンドアーティスト・細井美裕、茶人・今泉勝仁らへのインタビューを収録。異なる領域で活動する表現者たちへの取材を通じて、「時間」がどのように身体感覚や制作行為、空間体験と結びついているのかを探っている。
また、T-HOUSE New Balanceで開催中のインスタレーションを手がける空間デザイナー・山本大介への特別インタビューも掲載される。誌面イメージでは、金属配管や静謐な空間写真が印象的に用いられており、時間を“視覚化された質感”として捉えようとする編集姿勢がうかがえる。
造本面でも本誌は特徴的だ。A4サイズ48ページに加え、「天地ハーフサイズ和文20ページ」を挿入する構成を採用。デザイン・アートディレクションは星加陸、編集長は深井佐和子が務める。ページ構成そのものが、時間の流れや読書体験を意識。
さらに『NOT FAR #12』は、5月29日から31日まで福岡の太宰府天満宮で開催される「Pages | Fukuoka Art Book Fair」でも配布される。会場空間は山本大介が手がけ、雑誌そのものを空間体験へと拡張する試みが行われる。
また、5月29日19時から博多のセレクトショップDice & Diceにて、深井のトークイベントも開催される。ロンドンやアムステルダムでの国際的なキュレーション経験を持つ深井の視点から、雑誌制作や文化編集について語られる予定だ。
