イギリスを拠点とするシンガポール人写真家、ジョナサン・リウの私家版作品集『Layers』が発行された。
ポルトガル語で郷愁、憧憬、思慕、切なさなどが融合したような複雑な意味合いを持つ「サウダージ」について作家が思い巡らせたところから始まった本作は「願望とは如何にしてただ単純に望まれないのか」ではなく、「繰り返し繰り返され終わりのないサイクルを形成し願望が願望のため願望によって如何にして持続するのか」ということがコンセプトとなっている。
本作に収録されたイメージは5本分のフィルムで撮影され、一本を除き何度もプリントされており、暗室の中で何種類もの道具や薬品、手法によって物理的に傷めつけられ、色あせてしまったプリントたちは、本質的には同じ現実に起きていることであるにも関わらず、それぞれ大きく異なりひとつとして同じイメージは無い。
タイトル | 『Layers』 |
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出版社 | 私家版 |
価格 | 3,300円+tax |
発行年 | 2017年 |
仕様 | ソフトカバー/140mm×210mm/32ページ |
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