大坪晶「Shadow in the House」展が、3月22日(木)から京都市立芸術大学で開催される。
時代の変遷とともに所有者が入れ替わり、多層的な記憶を持つ家の室内空間を被写体とするこのシリーズ。室内に残る歴史の記録であると同時に、ダンサーが動いた身体の軌跡を長時間露光撮影によって「おぼろげな影」として写し込むことで、何かの気配や人がそこにいた痕跡を想像させる作品となっている本作。
展覧会は写真作品とともに、大坪の精力的なリサーチによって集められた関連資料や資料に基づいた作品、批評テクストからなる複合的なインスタレーションとして構成。「住宅」という私的空間から歴史や異文化の接触を捉え直す視座を開くとともに、接収の実態や生活様式の変遷が今日の我々の文化や精神性に与えた影響についても考える機会となりそうだ。
また3月25日(日)のシンポジウム「記憶 ⇄ 記録をつなぐ」Vol.2では、村上しほり(神戸大学大学院 人間発達環境学研究科 研究員)、 林田新(京都造形芸術大学 アートプロデュース学科専任講師)を招き、レクチャーやディスカッションが行われる。
タイトル | 「Shadow in the House」 |
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会期 | 2018年3月22日(木)〜3月31日(土) |
会場 | 京都市立芸術大学 小ギャラリー(京都府) |
時間 | 10:00〜17:00 |
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