オーストリア人フォトグラファー、ベラ・ボルソディの作品集『UNICORN』がLIBRARYMANから刊行。
本書は、一見すると抽象的に作られただけの静物写真のシリーズ集だが、より注視すると何らかの言葉や単語を表現するための手段としてイメージが用いられている。写真の中にその意味をほのめかす仕掛けが隠されており、本作がきちんと秩序立てて描かれた判じ物パズルであることをイメージそれ自身が教えてくれる。
コラージュのように見えるかもしれないが、完全に秩序立てて並べられて構図が作られている。
『解く』ことが機能したパズルと、魅力的かつ一貫した何らかの意味やメッセージを持つ写真、それぞれの図像が表す言葉が作者自身と強く結びついていることは重要なポイントであり、ある意味作者の価値観や個性をサブリミナル的に見ることができるといえる一作である。
タイトル | 『UNICORN』 |
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出版社 | |
価格 | 6,200円+tax |
発行年 | 2018年 |
仕様 | ハードカバー/235mm×300 mm/40ページ |
URL | https://www.twelve-books.com/products/unicorn-by-bela-borsodi |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。