欧米の主要アート・ギャラリーのハミルトンズなどと契約し写真展を定期的に世界中で開催している数少ない日本人写真家、トミオ・セイケの「Street Portraits: London Early 80s」展が目黒・Blitz Galleryで10月12日(金)から開催される。
本作は若かりしセイケが83~84年にロンドンで取り組んだプロジェクト。本作の一部は、84年にツァイト・フォト・サロンで発表されて以来約34年ぶりの日本での公開だ。
80年代の初頭、セイケはロンドンのストリートでファッションを通して自らのアイデンティティーを探し始めた若者たちに興味を持った。戦後から70年代後半くらいにかけて、英国を含む西洋先進国の個人は、かつての因習やタブー、家族や他人の期待から自由になる。しかし80年代前半は、まだ複数の価値基準が混在している状況で、多くの人は何を着て、どのように暮らせばよいかの拠り所がなく、自らのスタイルを探し求めていた。セイケは、このような状況下でファッションに目覚めたロンドンの若者たちの姿を的確にドキュメントしている。本作は、被写体のファッションと、その背景のストリートシーンを通して、80年代初めのロンドンの気分や雰囲気を伝えている。
本展ではセイケの初期作約22枚を展示。そのすべてが撮影当時に制作された貴重なゼラチン・シルバー・プリントである。
タイトル | 「Street Portraits: London Early 80s」 |
---|---|
会期 | 2018年10月12日(金)~12月16日(日) |
会場 | Blitz Gallery(東京都) |
時間 | 13:00~18:00 |
休館日 | 月火曜 |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。