43–35 10TH STREET
ダニエル・シェア
急速に不動産開発を進めていた工業都市ロングアイランドシティの街の移り変わりを撮影したアメリカ人フォトグラファー、ダニエル・シェアによる写真に、作家ウォルター・ベン・マイケルズのエッセイが添えられた写真集『43–35 10TH STREET』がKodoji Pressから刊行。
本書でシェアは自身が住むロングアイランドシティを写した記録に加え、モダニズムを象徴する計画都市ブラジリアの政府庁舎、アメリカ西部の国勢調査指定地域として作られた不毛の地サールズ・バレーのイメージを並置。どの写真がどの場所のものかはときに特定し難いが、観ていくうちにそれぞれのイメージが醸し出す印象は確実に積み重なって混ざり合い、共鳴する。シェアは建造物の表面や形、デザインに目を向け、その美しさに喜びを感じながらも、同時にモダニズムの野心と失敗が合わさって形成された何かに気付いた。
本シリーズ作を発表した展覧会が評価され、シェアは世界で活躍する35歳以下の現代写真家から選出される「Foam Paul Huf Award」を2018年に受賞している。
タイトル | 『43–35 10TH STREET』 |
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作家名 | ダニエル・シェア|Daniel Shea |
出版社 | |
価格 | 9,800円+tax |
発行年 | 2018年 |
仕様 | ソフトカバー/240mm×270mm/288ページ |
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※過去に雑誌IMA、IMA ONLINEに掲載された内容をもとにしています。
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