カリフォルニア州バークレーを拠点とするフォトグラファー、ジャネット・デラニーの作品集『PUBLIC MATTERS』がMACKから刊行された。
本書は、抗議とパレードの精神を捉えたレーガン時代のサンフランシスコの収めた一作。強い日差しが照り付ける本作のイメージは、古き良き時代の輝きに満ちている。
社会変革の波が押し寄せた80年代半ば、ミッション地区の中の主にラテン系の人が住む一画に住んでいたデラニー。メキシコの祝日シンコ・デ・マヨ(Cinco de Mayo / 5月5日の意)に毎年行われるパレードからアメリカのニカラグア侵攻に抗議するデモ行進まで、週末になると様々な集会に足を運び撮影をして過ごしていた。
政治的ガバナンスは退行していたとしても、デラニーの記憶によれば西海岸のこの都市は「常に進歩的な考え方が支持された」場所であったという。「架け橋を作ろう」というメッセージがこれまでにも増して必要とされる今、多文化の共存や社会正義を求める集団的な戦いを祝した本書への注目が高まっている。
タイトル | 『PUBLIC MATTERS』 |
---|---|
出版社 | |
価格 | 6,000円+tax |
出版年 | 2018年 |
仕様 | ソフトカバー/290mm×230mm/120ページ |
URL | https://ja.twelve-books.com/collections/all/products/public-matters-by-janet-delaney |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。