石川直樹トークイベント、北アメリカ最高峰“デナリ”を語る

石川直樹は1977年、東京都生まれ。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。

本イベントはTOO MUCH Magazineと石川直樹が送るレクチャーシリーズ。第13回目となる今回のテーマは「デナリ」。

2010年より足繁く通い挑戦を続けてきたヒマラヤから、次に石川が目指したのは北アメリカ最高峰、デナリ（旧称・マッキンリー）。標高6,194メートルと、数々の8,000メートル峰を抱えるヒマラヤに比べれば、その険しさが見えにくいデナリだが、北極圏に近接する緯度の高さから、気象条件の厳しさはヒマラヤを上回るといわれている。加えて今回は、ファミリーのように時間をともに過ごしてきたシェルパやヤク、ガイドたちの姿はない中、荷運びから食事、気象の判断といった仕事を石川が独りで行いながら頂上を目指した。

20歳で初登頂を果たし、18年の歳月を経て単独で再挑戦する石川に、アラスカの高峰はいったいどのような姿を見せたのか。写真や映像を用いながら、今回の遠征を振り返る。