表参道画廊で多和田有希、原田裕規による二人展「家族系統樹」が6月22日(土)まで開催中。
「家族写真」という単位から写真を考察し、両者の作品に共通する物質性や差異を通して、写真の呪術性やその寄る辺なさを浮き彫りにする本展「家族系統樹」。「家族」は、あるコミュニティーを構成する社会的単位でありながら、厳密な定義は非常に曖昧で、時代や社会によってその定義は常に揺らぎながらも、血縁という目に見えぬ樹木のように、自己と他者を脈々と繋ぐ存在でもある。
写真の誕生以来、人々は身近な家族を写真に留めてきたが、カメラの普及によってそれらの写真は「家族写真」として広く浸透していった。「家族写真」という極めて限定的でありながらも親和性の高いフレーミングが与えられたとき、私たちは写真のイメージといかに対峙するのだろうか。それと同時に、イメージを超えて立ち上がるもの、あるいはそこに込められたものに対して「家族写真」はどのように作用するのか、両者の作品を通して感じてみてほしい。
なお、会期中6月22日(土)13:00~14:30には、橋本一径(早稲田大学文学学術院教授)、原田裕規、多和田有希によるトークイベントが行われる。
タイトル | 「家族系統樹」 |
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会期 | 2019年6月17日(月)~6月22日(土) |
会場 | 表参道画廊+MUSEE F(東京都) |
時間 | 12:00~19:00(最終日は17:00まで) |
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