石川直樹は1977年、東京都生まれ。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。最近では、ヒマラヤの8000メートル峰に焦点をあてた写真集シリーズ『Lhotse』『Qomolangma』『Manaslu』『Makalu』『K2』(SLANT)を5冊連続で刊行。最新刊に写真集『国東半島』『髪』『潟と里山』(青土社) 、『SAKHALIN』(アマナ)がある。
本書タイトルになっている「デナリ」は、アラスカ先住民の言葉で“偉大なる者”を意味し、北米最高峰(標高6,149メートル)を誇る山。標高はヒマラヤの山々にはおよばないが高緯度にあるため、厳しい気象条件はヒマラヤを凌ぐともいわれている。
1998年、当時20歳だった石川は遠征隊の一員としてデナリに登頂。初めての高所登山で体は極限まで疲弊し、6000メートルを越える高所の厳しさを身を持って感じることとなった。石川は、この遠征を皮切りに海外の山々を旅するようになり、デナリは石川にとってその後の活動への扉を開いた、いわば原点ともいえる山である。
本書では、2016年に再びデナリへ向かった石川が「重ねてきた経験が無駄ではなかったことに誇りを感じた」という単独行で撮影された写真が完全収録されている。
タイトル | 『DENALI』 |
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出版社 | |
価格 | 2,200円+tax |
発行年 | 2016年9月16日(金) |
仕様 | ハードカバー/178mm×153mm/88ページ |
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