浜口陽三は1909年、和歌山県生まれの版画家。戦後パリに定住し本格的に銅版画制作を始め、黒の濃淡を細やかに表現する銅版画技法「メゾチント」を独自に習得。その後、色版を重ねて刷る「カラーメゾチント」へと発展させたことで知られている。
本展「冬の浜口陽三展 色彩のカーテン 濱田祐史、浦佐和子の作品とともに」は、繊細な色彩に焦点をあてた浜口の銅版画展。本展では浜口の作品に加え、実験的な作品を次々発表している写真家・濱田祐史とテキスタイルアーティスト・浦佐和子の作品も展示される。
濱田の「C / M / Y」シリーズは、複数の写真の色層を水の中で分解して取り出し、紙に重ね合わせることで再構築する作品。また、浦のドローイングは自然の美や記憶の中の風景がテーマ。質感の異なったクレヨンを2~3層塗り重ねてから、爪楊枝でひっかいて線や点を描く手法は、銅版画の彫る作業に重なるところがある。
また会期中1月28日(土)には濱田と浦によるギャラリートークが行われる。
タイトル | 「冬の浜口陽三展 色彩のカーテン 濱田祐史、浦佐和子の作品とともに」 |
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会期 | 2016年12月6日(火)~2017年2月12日(日) |
会場 | ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション(東京都) |
時間 | 11:00~17:00(土日・祝日は10:00~/第1・3金曜は20:00まで開館/入館は閉館の30分前まで) |
休廊日 | 月曜(1月9日は開廊)、12月26日(月)~1月6日(金)、1月10日(金)、1月28日(土) |
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