28 April 2022

あと1週間!KYOTOGRAPHIE 2022
IMA編集部おすすめの“見るべき展示ベスト5”

AREA

京都府

28 April 2022

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あと1週間!KYOTOGRAPHIE 2022 IMA編集部おすすめの“見るべき展示ベスト5” | report-20220428kyotographie_10

一昨年、昨年とコロナ禍で多くのアートイベントが中止、延期となる中でも、歩みを止めずに開催してきたKYOTOGRAPHIEは、2022年ついに10周年を迎えた。

今年のテーマは「ONE」。10周年に相応しく、いつもに増して豪華なラインナップの作品が京都市内の名刹や美術館、ギャラリーなどに展示されている。多彩な展示方法と伝統建築との融合も見どころのひとつだ。ここでは特にIMA読者におすすめの5つの展示をピックアップ。5月8日までと開催期間もあと10日余りなので、ぜひ足を運んでほしい。

TEXT=IMA

1. 10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭 Supported by KERING’S WOMEN IN MOTION 会場:HOSOO GALLERY

まず見逃さないでほしいのが、HOSOO Galleryに展示されているこちらの展示。ケリングタイトルの通り、IMAでもお馴染みの細倉真弓、岡部桃、岩根愛、IMA gallery所属の清水はるみら、10人の日本人女性写真家たちが一堂に会するグループ展で、作家のセレクションが素晴らしい。テーマも表現も十人十様に異なるが、現代に生きる彼女たちがどんなことに関心を寄せ、追求し、向き合っているかがビジュアル言語を通して語られる。写真における光と影、人生における光と影、社会における光と影などが投影されているのだろうか、展示が黒と白のゾーンで半々、5人ずつに分かれているのもドラマチックな鑑賞体験を演出している。


2. アーヴィング・ペン Irving Penn: Works 1939–2007. Masterpieces from the MEP Collection 会場:京都市美術館

没後もその栄光はいっこうに翳りを見せず、今も高い評価を受け続けている巨匠アーヴィング・ペン。パリのヨーロッパ写真美術館(MEP)のコレクションから、サイモン・ベーカーが厳選しキュレーションした重要な作品群が来日、ピカソをはじめとする偉人たちのスタジオポートレイトから、あのタバコの吸い殻を撮影した名作までがずらりと揃っている。写真ファンは、作品の素晴らしさに感嘆しつつ、ペン本人が現像したプリントのクオリティも必見。この規模の個展が日本で見られる貴重な機会をKYOTOGRAPHIEが提供してくれたことに感謝したい。

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3. ギイ・ブルダン The Absurd and The Sublime 会場:京都文化博物館

京都文化博物館のクラシックな建物の中に現れたカラフルな展示会場の中には、ギイ・ブルダンの初期から晩年までの作品が贅沢に並んでいる。初期はいわゆるスナップショットも撮影していたようで、マン・レイらシュールレアリストの影響を色濃く感じさせるものや、足元だけを写した写真、ポラロイド写真など、広告写真だけでなくレアな作品も見ることができる。ブルダンといえば、セクシーな女性像を連想するが、いわゆるファッション写真の定型を大きく逸脱し、現代の写真家たちにも大きな影響を与えたあの独特なポージングや構図の原点を見出すことができて、ファンにはこたえられない展示だ。

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4. 奈良原一高 ジャパネスク<禅> 会場:両足院(建仁寺山内)

建仁寺の両足院の畳敷の座敷には、2年前に逝去した日本写真を代表する写真家である奈良原一高の《Japanesque》シリーズのひとつ〈禅〉が展示されている。禅宗の僧侶たちやお堂を撮影した作品群は、大胆な構図とモノクロの見事なコントラストで観る者を魅了する。

禅的解釈ともいうべき、両足院の美しい庭を意識した会場構成が見事。静かな心で作品に向き合うことができる、この場所ならでは鑑賞体験が約束されている。


5. 鷹巣由佳 予期せぬ予期 会場:y gion

鷹巣由佳は、昨年のインターナショナル・ポートフォリオレビューの参加者に向けた「Ruinart Japan Award」を受賞。この賞はシャンパンブランドのルイナールが開設したもので、昨年晩秋にフランスに招聘され、パリとルイナールのメゾンがあるランスを訪れて、撮影した作品が展示されている。会場に入ると、黄赤青緑白の5色で分類された写真が壁、床、天井を埋め尽くし、膨大な写真の渦に飲み込まれる。コンセプトや制作の手法については、IMA ONLINEでまもなく掲載される予定のインタヴューに譲るとして、ぎっしりとコラージュされたパリの街角やランスのシャンパン貯蔵庫の写真に囲まれていると、コロナ禍でもまるで旅をしているような気分になるはず!

ちなみに鷹巣は、IMA photo schoolの卒業生。活躍を嬉しく思う。


タイトル

「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭 2022」

会期

 2022年4月9日(土)~5月8日(日)

会場

京都市内各所

URL

http://www.kyotographie.jp/

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