「IMA next」テーマ“RELATIONSHIP”
グランプリ受賞者が決定

誰もが応募できるオンラインの写真コンテスト「IMA next」第20弾のテーマ「RELATIONSHIP」のグランプリ受賞者が発表された。

グランプリは、ニューヨークのパーソンズ美術大学に在学中のルイファ・リャンの作品「Sweet Feedback」。審査員を務めたリン・チーペンは選評として下記のように述べている。

“「RELATIONSHIPS」というと、私たちは直感的に人と人の関係性を連想します。そしてその社会的な繋がりを考察するにおいて、よく取り扱われる大きなテーマが「愛と憎しみ」「親密性と疎外」です。数ある応募作品の中で、ルイファ・リャンの写真はひときわ目をひきます。記録、コンセプトの確立、イメージの解釈までの流れを含む作品の芸術性を通じて、この5点の写真はそれぞれが全く異なる「RELATIONSHIP」の形を表現しています。「Sweet Feedback」は、「支配」「関わり」「親密性」「触れ合い」「疎外」など、つまり融合と矛盾を表す繋がりを写しているのです。リャンの作品からは柔らかな優しさともつれてしまった距離感が感じ取れました。この作品のビジュアル・パフォーマンスは審美的かつ荒々しい要素を持ち合わせ、よって作品内で描写されている矛盾が一層際立っています。”

なお、ショートリストにはサイ・ホンリン、ユーフェン・ヤン、川原和之、チー・ソン、須田マリザ、ミシェル・ルーの6名の作品が選ばれた。公式サイトにはショートリストの選評と受賞作品がそれぞれ掲載されている。

アーティスト、ルイファ・リャンと彼女のパートナーの日常に基づいた「Sweet Feedback」は、日々の生活で愛を象る瞬間を描いた演出写真シリーズ。本プロジェクトは、親密な関係に内在する複雑さと矛盾を表すことを目的としている。支配と服従、贈ることと取ること、得ることと失くすこと、そして喜びと苦しみの間にある境界線が全て、この関係性の中では曖昧になる。「Sweet Feedback」はそんな親密な繋がりの流動性に焦点を当て、愛の力を呼び戻そうとしている。